人気ブログランキング | 話題のタグを見る

私の中にあるもの/誰かの中にあるもの/みんなの中にあるもの

おはようございます。

昨日はみなとみらいにいってきました!昨日、寒かったですよねえ。なのに、GUAMの宣伝をしていてみんな常夏の装いでなんだかかわいそうだったです。ミスグアム(だと思う)のお姉さんもいて、お姉さんだけはダウンのコートを着ていました。そのほうがいいよ!絶対!!風邪ひいちゃうし。寒そうな格好してかわいそう・・・と思われるよりもみんなであったかそうな格好して「こんなコートも要らない常夏のグアムへ!」とか言いながら配ったほうがいいんじゃないかと要らぬ心配をしてしまいました。お姉さん超きれいだった。目がすっごくおっきかった!美しい人はいいなあ。

さて、何をしてきたかというと、

横浜美術館で行われている、束芋「断面の世代」を見に行ってきました。

束芋、初めてのつもりでいたら2001年の第一回の横浜トリエンナーレに出品してたらしい。みてたんだな・・・。

会期も半ばにはいったからか、ゆったりと見ることができました。映像を使っていて、その中に自分が入っちゃうようなものが多かったので混んでたらよく見えなかったりしたかも。私にもその映像が映し出されたり、友達が立っているその場所が水面のようで泡がぶくぶくって動き出して飲まれてっちゃうように見えたり。

すごく気持ちが悪い、怖いものを見ました。音も、不穏な感じがまとわりつくようなもので。床がきしむ音とか。
夜中に一人で起きてたら廊下を誰かが歩いているのかなーーーーーどうなのかなーーーーーってじわじわ朝までさっきどうだったのかなーって変な気持ちをひっぱっちゃって結局よく寝れなかった・・・って日の気持ちになるものをいっぱい見ました。

個人個人でその内容は違うと思うけど、みんながもってる「みなかったことにしておこう」ってものや感覚、私と誰かと、たぶん全部一緒ってことはないけど、だけどもってる気持ちの悪いものが体の中から、頭の中から、心の中からじんわり染み出してくる(それがまた気持ちが悪い)気分。

解説を読んでいたら「えぐり出して」と言う言葉がでてきたのですが、なるほど、それがぴったりだと思います。そのくらいされないと、本当に本当になかったことにしておきたいものっていうのが存在して、それを見せられる、存在しているものだとして自覚させられる、そんな感じです。

たとえば隣に住んでる人の部屋から何か物音が聞こえてきて、一瞬のうちにいろんなことが頭の中にひろがって(死んでるんじゃない?、とか)いやいやいやと打ち消すんだけど、そんな気持ちもしばらくして消えるんだけど、とか。。。実際はもっとグロテスクだったりシュールだったりする展開が広がってることもあるわけで、そんなのどっから出てくるんだ、なんでそんな気持ちが出てきちゃうんだ、と突き詰めて考えるのはよそう。っていうとこ。

でも、それって、そうなんだよなあ、そういうの、あるんだよなあ、ってほっとするというか気持ちがよくなっちゃうというか、よかったなあって思うんです。
誰かが見せてくれたから、それも、すごく多分いろんなことが見えていていろんなふうに見えている人が、よし、と見せてくれたから、みんなにあるものなんだ私だけじゃないんだって知ることができて安心する。

でも怖いんだけど。

今の時代に一緒に生きている人の、今の時代の作品だな、と思いました。
それはとても力強いです。

ぜひ、お時間があったらいってみてください。オススメです。
by bonjourhappy | 2010-01-31 10:50 | ひとりごと

お花を活けたりコーヒーを入れたり文章を書いたり雑貨を作ったり、いろんな、でも全部好きな仕事をしている人の日常。何もなかったり大わらわだったり。


by bonjourhappy